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トキワ、シュウマツドリ
創作置き場
首を絞められたい


首を絞められている。
絞められているのを見るのが好きだ。独占欲と言う名のもとで、少女の細い首を締め付ける、それが好きだ。
少女から漏れる、途切れ途切れの声と嗚咽が好きだ。そんな少女に対する興奮から漏れる、荒い息遣いが好きだ。
少女の、恐怖と怯えで見開かれた目が好きだ。少女に注がれる、嗜虐心に満ちた眼差しが好きだ。
絞められているのを、見るのは好きだ。
絞められている少女を、自分に置き換えてみるのはもっと好きだ。
絞められたいのだ。
その細くて、柔らかな手で、絞められたいのだ。そのしなやかな指からは想像もできない強さで、絞められたいのだ。
毎日、首についた赤黒い痕を、毎朝鏡の前で眺めたいのだ。独占欲と嗜虐心に塗れた視線で、見つめて欲しいのだ。
そう、想うのは簡単だった。だが、現実は悲しいことに、彼女は首を絞められはしない。
絞められて喜ぶ者を、絞めたいとは思わない。彼女は知っていた。それでも、絞められたいと思った。
絞めて、絞めて、呼吸もできない程に絞めて、痕が残るくらいに絞めて、殺して欲しい。掠れた声を上げ、目に涙を浮かべ、独占欲の中で逝きたい。そう思うわけである。
彼女ははじめ、自分に嘘をついた。首を絞めるのを見るのが好き。そう思っていたかった。首を絞められているのが自分だったなら、どんなに良かっただろうか。
絞められている少女は、独占欲の対象。どんなに焦がれても、その場所を代わってもらうことは出来ない。どんなに懇願しても、その嗜虐心に塗れた視線を分けてはもらえない。
羨望。嫉妬。そして、僅かばかりの興奮しか、彼女には残らない。
首を絞められたい。
そう、彼女は想い続けている。

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[2015/08/11 14:08] | 小話 | トラックバック(0) | コメント(0)
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